【目次】 [T] 原型としての「大正」――『日本詩人』と大正詩を考えるために=勝原晴希 詩話会通史=松村まき [U] 民謡・民衆・家庭――白鳥省吾と北原白秋の論争をめぐって=安智史 『日本詩人』の活動――〈詩〉のありようと〈新詩人〉への目配り=黒坂みちる 『震災詩集 災禍の上に』論――民衆派的エートスとナショナル・アイデンティティ=長尾建 『日本詩人』の新詩人たち――内部からの反逆=黒坂みちる [V] 福田正夫 農村から世界へ=松村まき 百田宗治〈民主詩〉から〈卑俗主義〉へ ――「所謂民主詩の功罪」を視座として=五本木千穂 萩原朔太郎と『日本詩人』――民衆詩派との関係を中心に=徐載坤 佐藤惣之助と『日本詩人』=堤玄太 [コラム] 民衆芸術=松村まき 口語詩VS.文語詩?=安智史 大正期の詩雑誌――「詩話会」分裂後の動向をめぐって=渡辺章夫 韓国近代詩略史――一九一〇年代・二〇年代を中心に=徐載坤 大正後期の福士幸次郎=渡辺章夫 初期『日本詩人』と百田の編集=五本木千穂 〈永遠の新人〉川路柳虹=権田浩美 人道派の詩について=堤玄太 [資料] 『日本詩集』総目次=製作:渡辺章夫・権田浩美 |
【編者紹介】 勝原晴希(かつはら はるき) 1952年生まれ 駒澤大学教授 専攻=日本近現代文学 『江戸文化の変容』(共著、平凡社、1994年)、『正岡子規集』(校注・解説、岩波書店、2003年)、 『和歌をひらく』全5巻(共編著、岩波書店、2005〜06年) |
目 次
不思議な「透明感」 オノ・ヨーコ審美社刊 本体価格2,500円
シリーズ 和歌をひらく ■構成全5巻 |
渡部 泰明,浅田 徹,鈴木 健一, |
1『美しい村』とベートーヴェン「交響曲第六番《田園》」
一堀辰雄と「田園交響曲」
二 自然と人間ー堀辰雄とベートーヴェンが求めた自然
(一)軽井沢とハイリゲンシュタット/(二)喪失者の目に映ずる自然
三 『美しい村』と「交響曲第六番《田園》」
(一)構成と表現技法/(二)「本物」の発見/(三)追憶と出会いによる喪失
四 堀辰雄とベートーヴェンの自然観
2『風立ちぬ』とバッハの音楽
一 堀辰雄とバッハの音楽
二 「序曲」
(一)山脈のリズム/(二)三人のフーガ
三 「春」ー「花咲き匂ふやうな人生」
四 「風立ちぬ」
(一)「真つ黒な雲」、節子の声色
(二)「初夏」ーエゴイズムに脅かされる愛
(三)「真夏」ー第十七号室の患者がもたらしたもの/四)初秋の光景
(五)三者間の愛のフーガ/(六)「秋の午後の光」
五 「冬」
(一)八ケ岳/(二)「敵意をもつてゐるやうなもの」/(三)「山襞」の父
六 「死のかげの谷」
(一)「風」/(二)『レクヰエム』/(三)「人生のまはりの明るさ」
(四)「幸福の谷」
七 堀辰雄とバッハ
3「菜穂子」とショパン「前奏曲」
一 堀辰雄と「ショパンの音楽」
二 「奈穂子」にみる「雪」・「風」・「嵐」
(一)「雪」と「風」ー黒川奈穂子の場合
(二)「雪」と「風」ー都築明の場合
(三)生者の「雪」、死者の「雪」/(四)「嵐」
三 「奈穂子」とショパンの「前奏曲集」
(一)「Chopinの二十四のPreludeの研究に着手す」
(二)「大[画]家のデッサン集をひもとくときのやうな愉しさ」
(三)独立する芸術ー堀・モーリアック・ショパン
(四)もう一つの「デッサン」ー堀・ショパン・バッハ
4「菜穂子」とシューベルト「美しい水車屋の娘」
一 「奈穂子」と「美しい水車屋の娘」
二 「idyl」との別離
(一)氷室と水車屋/(二)木の伐採・水車の消滅
三 青春との決別
(一)「木の芽」が語るもの/(二)別離のためのあいびき
四 堀辰雄の「((ロマン))」
5「菜穂子」とシューベルト「冬の旅」
一 堀辰雄とシューベルト「冬の旅」
二 生者と死者の運命ー堀辰雄と立原道造
三 シューベルトの歌曲集「冬の旅」
四 都築明と歌曲集「冬の旅」の青年
五 堀辰雄とシューベルト
6「菜穂子」とベートーヴェンの後期の「弦楽四重奏
曲」一 堀辰雄と後期の「弦楽四重奏曲」
二 黒川奈穂子像への影響
三 「奈穂子」と「弦楽四重奏曲」
四 「何か僕の力になつてくれさうな」
五 堀辰雄とベートーヴェン
7「雪の上の足跡」とドビュッシー「雪の上の足
跡」一 堀辰雄と「雪の上の足跡」
二 「主」と「学生」モデルの問題
三 堀辰雄「雪の上の足跡」とドビュッシーの「雪の上の足跡」
(一)構成と描写/(二)堀辰雄とドビュッシーー立原道造からの影響
(三)狐の足跡ー堀辰雄と立原道造/(四)使徒ベテロと立原道造
(五)日本と西洋ー「fatalなるもの」への姿勢/(六)十字架と落日
(七)「半生の作品集の跋」
第二部 芥川龍之介と西洋音楽
1芥川龍之介とモーツァルト「魔笛」
一 「MagicFluteーMozart」
二 「病原」
三 「心もちに妙にしみ渡る音楽」
(一)パパゲーノの二面性/(二)「復讐の神」と「夜の女王」
四 「十戒を破つたモッツアルト」
五 「よもや彼のやうに、……」ー光と夜
六 岐路ー芥川龍之介とモーツァルト
2芥川龍之介とビゼー「カルメ
ン」一 「恋愛と死と」
二 ビゼー「カルメン」
三 「男を猟する」女性
(一)カルメン/(二)もう一人のカルメン/(三)「狂人の娘」
四 「微」
五 芥川龍之介と歌劇「カルメン」
1『銀河鉄道の夜』とベートーヴェン「交響曲第番」
一 宮澤賢治『銀河鉄道の夜』とベートーヴェン
二 章立てとシンフォニー
三 響き合う苦悩
四 「ますまる簡明に!」(Immersimpler!)
五 「夢の鉄道」
(一)「幻想第四次」/(二)共鳴する「夢」
六 「夜」の秘密
2『銀河鉄道の夜』とドヴォルザーク「交響曲第九番」
一 宮澤賢治と「新世界交響楽」
二 「のろし」と「プクワナ」の導き
三 「たうもろこしの木」ー「神の贈り物」
四 リズムの秘密ー「振子」と「新世界交響楽」
五 「やさしい夢」ー「チビアボス」の歌
六 「ほしめぐりの口笛」と「新世界交響楽」
七 「インデアン」
八 「ほんたうの神さま」
あとがき
目次
1 都市と村に内在する狂気―鈴木彦次郎
2 傍観者の視線―川端康成
3 愚と負の容認―井伏鱒二
4疎外者の発見と自覚―大正から昭和初期
5 検証される疎外者―昭和後期から平成
6 文学という救いの装置―盲目文学・郷土文学
[要旨]
文学の衰弱が叫ばれる今、文学の果たす役割はあるのだろうか?
読むという行為は自己を救う手だてとなるか?今、文学の可能性を鋭く問いかける。
◎ 澤田繁晴氏 『輪舞ー文学・美術ー』出版会,行わる!
出版会の模様 2007.12.15 2011.10.15 改訂 時 2006年9月2日(土曜)午後2:00〜4:30
場所 東京:神田明神会館(神田明神内)
会費 8,000円(本代含む)
「群系」同人や、「雲」「花粉期」同人、室生犀星学会員など、
多数出席しました。
*出版会の様子は『群系』19号に写真付きで詳しく紹介されています。
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