2000-1990年刊行の著作
2000年(H12)刊行
河野基樹
『近代日本文学思潮史の研究 ―思索的転進の諸相―』
2000年8月刊 プランニング2 3,500円+税
目次から
第一部 近代日本文学思潮史論の基軸
第一章 近代日本文学の現状
第二章 文学思潮史の要請
第三章 近代日本文学思潮史の底流
第二部 転進する文学的施策の諸相
第一章 欧化の軋み
第二章 時代の光芒の狭間(大正)
第三章 カウンター・カルチャーの文学(昭和前期)
第四章 戦後(昭和後期)
第三部 近代日本文学思潮の基底
第一章 文学史の哲学
第二章 文学思潮の歴史的把握
第三章 〈近代の如きもの〉の固有性
第四章 近代日本文学における他律的傾向
第五章 〈転進〉の概念
第六章 近代日本文学思潮史論の基底を校正するもの
間島康子
間島康子詩集『私の動物園』
ちいさすぎるもの大きすぎるの ほそすぎるの太すぎるの
かるすぎるの重すぎるの ひらたいの丸いの
ねじられるのすいつくの絡まるの
もんどりうつののたうつの ぶうらりぶらりぶらさがるの
ころりころがるのまるまるの しどけなくくねるの ミミズ晴れに干上がるの
単純なの曖昧なのかすかなのへんな奴
みんなまとめてすべてまとめてわたしのもの
わたしの愛しい生きものたち
(帯から)
2000年9月1日発行 樹海社 1,500円
森 晴雄
『川端康成「掌の小説」論ー「貧者の恋人」その他』
2000年刊 213p 龍書房2,000円
目次「掌の小説」論(取り上げた作品)
貧者の恋人/ 馬美人/ 金銭のm値
落日/ 百合/ 金糸雀(再論)
お信地蔵/ 港/ 冬近し
髪/ 指輪/ 滑り岩
神います/ 一人の幸福
白い花/ 敵/ 故郷
ざくろ/ さと/ 水
紅梅/ 笹舟/ かけす
かささぎ/ 三島由紀夫「哲学」と川端康成「化粧」
初出一覧 / 「金銭の道」校異 /後記/ 掌の小説一覧
野口存彌編著
『新資料 野口雨情《童謡》未刊作品集』
2000年9月 p174解説 踏青社
相川良彦
『農村にみる高齢者介護』
2000川島書店 4,000円+税 絶版

古谷恭介
『悪しき祭司たち 素顔の原始キリスト教』
2000年1月 p202 新風舎刊1,600円

1999年(H11)刊行
安宅夏夫
『渡辺淳一作品にみるヒロインたちの生きかた』
郷原宏、安宅 夏夫 著 1,890円
女性の美しさ、魅力ある愛のかたちとは?
「阿寒に果つ」の純子、「化身」の霧子、
「ひとひらの雪」の霞、「化粧」の里子、
「失楽園」の凛子...。数々の名作・ベスト
セラーのヒロインたちに、独自のアプロー
チから、女性の生きかたをさぐる。
KSS出版 発行年月 1999年07月
内田 誠
『さまよえる廃棄パソコン』
(「岩波ブックレット」1999年)岩波書店
稲垣輝美創作集
『芝居小屋の立つ村』
1999年10月20日 龍書房1,500円
菊田義孝
『詩集 日々是好日』
1999年5月 p119 きた出版刊 頒価無標記

1998年(H10)刊行
安宅夏夫
『松本清張研究』第4号(論文所収)
砂書房 1998
「松本清張研究」 バックナンバー
第12号 特集 清張と東アジア・東南アジア 2,000円
第11号 特集 『神々の乱心』の背景 ── 未完の遺作を解読する 2,000円
第10号 特集 同年に生を享けて ―― 一九〇九年生まれの作家たち 2,000円
第9号 特集 世界への視座 ―― 清張の海外取材 1,500円
第8号 特集 清張とメディア ―― 時代との遭遇 2,000円
第7号 特集 歴史・時代小説の醍醐味 2,000円
第6号 特集 清張古代史の軌跡と現在 2,200円
第5号 特集 松本清張の敗戦前後 2,000円
第4号 特集 清張ミステリーの<現在> 2,000円
第3号 特集 清張文学と旅 2,000円
第2号 特集 松本清張と菊池寛 2,000円
創刊号 特集 清張と鴎外 1,500円
創刊準備号 500円
山田吉郎
『蝶の記憶―山田吉郎歌集』
歌集を出したいと思うようになったのは、ここ二、三年のことである。
その思いの根のところには、やはり妻の死があたと言える。癌にか
かり、闘病の末、平成四年秋、まだ三十代の若さで逝ってしまった。
今度の歌集について自らがどう事挙げしようと、挽歌的なモチーフが
基底にあることは確かなことだろう。…
平成十年四月二日
(「後記」より)
1997(H9)年刊行
森 晴雄
『梶井基次郎 「桜の木の下には」論 その他』(評論集)
目次
梶井基次郎
「桜の木の下には」― 憂鬱の完成
「ある心の風景」―「小さい鈴」と「青い燐光」
「雪後」―「橇」と「女の腿」
「路上」―書く意欲
*
三木 卓
『はるかな町』―「介添え人」を中心に
室生犀星
「幼年時代」―軽い恐怖
「性に目覚める頃」―果てしない寂しい心
上林 暁
「薔薇盗人」―美と生活
阿部 昭
「子供の暮」―一条の閃光
*
三浦哲郎」
「河鹿」―人間の影
梅崎春生
「幻化」―喪失した青春への哀惜
石川 淳
「善財」―灯のないホテル
1997年刊 168p マルコデータ社
森 晴雄
『川端康成「掌の小説」論ー「心中」その他』
1997年刊 189p 龍書房2,000円
取井 一 詩集『苦い旅』
序 森安理文
顔
青い扉 いのち外部へ 時の流れに 母
見知らぬ街
ディスカバー・ジャパン(一)(二)(三)(四) ホワイトランド(一)(二)
流離 平和 別離 その時 悲哀の猿 赤い夕暮れ
街(一)(二) 忘却あるいは世紀
動物章
猫 蟻 もぐら イルカ 鷹 牛 蛇 ナマケモノ 鳩 鴨 ハイエナ 蜘蛛 馬
島
時間 島 飢える 風景 幻歌
エッセイ
盲の希望 「顔」について
跋 三方 克
あとがき
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1996年(H8)刊行
大森盛和 『小説の位相』
1996年5月 307ページ 高文堂出版社4,078円
第一章 風土の諸相
作者の風土 ―文学行動と生活
古典の風土 ―様式の呪縛
説話の風土 ―六道からの声
戦場の風土 ―日本人の戦場観
第二章 美学の諸相
永井荷風 ―形の美術家
谷崎潤一郎―擬態のエロティシズム
川端康成 ―追跡の美学
室生犀星 ―痴人の愛の美
第三章 告白の諸相
室生犀星 ―孤独の自演
横光利一 ―自由の構造化
中山義秀 ―非情の片意地
太宰 治 ―負のアフォリズム
第四章 表現の諸相
室生犀星 ―「川」から「川なるもの」へ
中村正常 ―反解釈としての風俗文学の誕生
太宰 治 ―「人間失格」から「人間神格」
佐多稲子 ―私小説による現代文学への挑戦
あとがき
初出一覧
野口存彌
『子供たち 少年たち』(創作集)
目 次
正午を過ぎて (初出 「群系」4号)
チューリップが咲いて(初出 「群系」5号)
夕日が沈むまでに(初出 「群系」6号)
真夏の前(初出 「群系」7号)
モノローグ旅行(初出 「群系」8号)
夏の風が吹いて (書き下ろし)
井口時男
『柳田国男と近代文学』
1996年11月 285p 講談社 2,400円
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1995年(H7)刊行
土倉ヒロ子詩集
『長い夜のために』
・・・それにしても、「みとす」という舞台を与えられた私は幸福だったと思います。
破天荒の師森安理文先生の教えを乞い、その弟子たる諸先輩にも日々刺激を
受けました。私は「みとす」に鍛えられもし、甘やかされてもきました。編集委員
のみなさまを初めとする、同人オかたがたに、深く感謝いたします。・・・
一九九五年七月七日
(「あとがき」より)
序 森安理文 収載詩篇 76篇
1994年(H6)刊行
勝原晴希
『江戸文化の変容―十八世紀日本の経験』 共著
「近代」を問い直し、日本文化における知と感
性の歴史的分水嶺の輪郭を浮かび上がらせる。
[目次]
1 この不安な肉体-性の近世
2 美しい死からの反転-「浅茅が宿」の三つの物語
3 俳諧の十八世紀-近代江戸期/東京期の<内部>空間
4 十八世紀の前衛神話
5 ある転向-徳川日本と「神道」
6 十八世紀日本における<認識論>の探究-徂徠・宣長の言語秩序観
7 市川団蔵のこと-十八世紀江戸の成熟
野口存彌
『大正児童文学−近代日本の青い窓』
鈴木三重吉と『赤い鳥』、芥川龍之介、宮沢賢治の童
話、北原白秋、野口雨情の童謡など、大正児童文学の
展開を独自の創見と新資料によって分析し作家や詩人
の実像に迫る。
雨情没後50年記念出版。
1994年 p221 踏青社 2,243円
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1993年(H5)刊行
安宅夏夫
『鎌倉文学散歩』
平成5年 7月 カラーブックス 保育社刊 700円
井口時男
『悪文の初志』
1993年11月 244p 講談社 2,000円
菊田義孝
『詩集 魂の記憶』
平成5年10月 p331
てんとうふ社 頒価無標記
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1992年(H4)刊行
高比良直美
『椿咲く丘の町−島尾敏雄「死の棘」と佐倉』
もくじ
序文 島尾ミホ
椿咲く丘の町−島尾敏雄「死の棘」と佐倉
島尾敏雄年譜
写真
あとがき
病めるも葦も けぶる燈心も―島尾敏雄と戦後五十年―
島尾敏雄「尾崎文庫」奄美へ
1992年11月2日 初版発行
1993年1月16日 2刷発行
1996年3月31日 3刷発行 (改訂増補)
私家版 800円
山田吉郎
『前田夕暮の文学』
1992年02月 夢工房 1,224円(税込)
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1991年(H3)刊行
相川良彦
『農村集団の基本構造』
1991年 御茶の水書房 6,400円+税 絶版
宮越 勉
『志賀直哉−青春の構図』
四六判・333頁 帯 本多秋五 武蔵野書房 2,400円
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1990年(H2)刊行
勝原晴希
『コレクション現代詩』共著
【編集】大塚常樹、高橋 世織、勝原晴希、他 桜楓社2,100円
菊田義孝
『三鷹文学散歩』
p338 1990年3月 三鷹市立図書館
野口存彌
『異形の男』(創作集)
収録作品
ある晴れた日に (初出『眼』1号 昭和48年4月)
囚われて (初出『眼』3号 昭和49年5月)
女たち (初出『眼』5号 昭和50年5月)
〈『文學界』昭和50年8月号に、同人雑誌推薦作として掲載)
青い空の下で (初出『視線』1号 昭和51年9月)
顔蒼ざめて (初出『群系』1号 昭和63年7月)
異形の男 (初出『群系』2号 平成元年8月・同誌3号・同2年10月)
〈旧作より〉 燃える雲 (初出『塑像』1号 昭和30年2月)
屋上 (初出『作品第』1集 昭和37年4月)
健康な幽霊 (初出『ここ』1号 昭和39年11月)
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