『群系』 (文芸誌)ホームページ
1989年以前に刊行の著作
1989年(平成元年)刊行
野口存彌 『沖野岩三郎』
目次
大逆事件その前後 T
大逆事件その前後 U
大逆事件その前後 V
血縁の人びとと聖書
賀川豊彦、朝鮮旅行、関東大震災
作品群より
女性論とその家をめぐる認識
徳富蘆花
激動のなかに立ちて
略年譜 あとがき おもな参考文献
野口存彌
『野長瀬正夫詩集』
第一詩集『刑務所の広場にも花が咲いた』および『悲しきパン』
『アカシヤの家』の三冊中の全詩作のほかに初期未刊詩篇・エッセ
イを収め、民衆詩派とモダニズムの流れの間で自己の感性をつら
ぬいていた詩人の原点を明らかにする。
1989.11.30 踏青社
踏青社 3,000円+税
1987年(S62)刊行
菊田義孝『遠藤周作論』
昭和62年10月 p203 永田書房1300円
井口時男『物語論/破局論』
1987年7月 論創社 2,200円
1986(s61)年刊行
野口存彌 『野口雨情 詩と人と時代』
T
可憐なるものの死と孤児と―児玉花外と野口雨情
同時代の知友たちの足跡―慶見久太郎と鈴木善太郎と
民謡・口語詩・象徴詩―野口雨情と上田敏のあいだ
山上の人―中村有楽の生涯をめぐって
明治の奔流のなかで―社会主義をめぐらす一断片
救済者としての子供―童謡への出発
U
樹木の多い庭―父野口雨情の晩年小景
父雨情について
街路樹のある道
樹々の音楽
野口雨情年譜/あとがき/初出一覧
1984年(s59)刊行
安宅夏夫『金沢文学散歩』
昭和59年7月 カラーブックス 保育社刊 500円
1983年(s58)刊行
星野光徳『戦無派的立場とは何か』
戦無派的立場とは何か
戦無派的立場とは何か
青春と政治と文学と―高橋和巳について
菊田求『反逆と愛のはざまで』について
戦争について
○
戦争文学から何を学ぶか
戦争文学とは何か
戦中派Aと戦無派Bとの対話
戦争文学をどう読むか
再び戦争文学について
悲劇の二重構造―『戦艦大和ノ最期』について
『戦艦大和ノ最期』と江藤淳氏の発言をめぐって
○
安部公房の原質と飛躍
「故郷」喪失者の実験―『砂の女』への道
『砂の女』について
1980年(s55)刊行
『近代戦争文学』 安田武・有山大伍 編
(「新批評・近代日本文学の構造 第六巻)
目 次
第一章 近代戦争文学の意義
戦争文学研究の意義 安田武 7
作者の戦争体験と文学 有山大五 13
第二章 戦争文学成立の基盤
戦いの推移と軍隊の構造 森安理文 49
戦場の風土 大森盛和 67
銃後 馬渡憲三郎 87
第三章 戦争文学の諸相
ルポルタージュと小説 永野 悟 109
児童文学 栗原直子 119
軍歌と軍国歌謡 山中 恒 131
詩歌 ワシオ・トシヒコ 141
外国の戦争文学との比較 千葉宣一 155
戦争文学と非体験者の位置 星野光徳 171
素材としての戦争文学 鈴木国郭 191
第四章 戦争文学作家論
岩田豊雄と火野葦平 田中艸太郎 213
日比野士朗と上田廣 森 磐根 223
井伏鱒二と大岡昇平 池田純溢 233
高木俊朗と吉田満 森川達也 245
島尾敏雄と阿川弘之 本田典國 255
原民喜と峠三吉 城田慈子 265
武田泰淳と伊藤桂一 竹内清己 277
林芙美子と大田洋子 富永秀子 291
尾崎士郎と中山義秀 伴 悦 303
野間宏と大西巨人 松本鶴雄 315
資料 戦争文学年表 戦争文学研究会編 327
あとがき 有山大五 375
昭和56年12月10日発行 国書刊行会 刊
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野口存彌
『父 野口雨情−青春と詩への旅−』
父 野口雨情と利根川
父 野口雨情と童謡の時代
初期作品・新資料について
初期おとぎ話群の発見
明治四十年前後
「沖の島根」の発見
初期詩篇六篇
父野口雨情点描
1980.2月刊 筑波書房1,260円(税込)
1979年(s54)刊行
『人間脱出 太宰治』
プロローグ
第一部 戦前・戦中
第一章〈しゃれること〉の蹉跌と苦悩
1 「将軍」「学生群」「逆行…決闘」
2 同棲と左翼運動
3 「葉」「めくら草紙」
4 虚栄からの脱出
5 新しいモチーフ〈愛〉
第二章 超越者への畏れと隣人への愛
1 愛とは、愛の表現である
2 義務としての愛
3 卑屈の肯定
4 信仰が戦中の彼を支えた
5 「正義と微笑」
第三章 日本の伝統と津軽の精神風土
1 「右大臣実朝」
2 「津軽」
第四章 人性探求家(モラリスト)太宰の文体と内実
1 『新釈諸国噺』
2 『お伽草紙』
3 「惜別」
第二部 戦後
第一章 〈告白〉から〈告発〉への転回
1 「パンドラの匣」
2 〈サロン〉への反撥
3 金木で生まれた諸短編
4 ふたつの戯曲
第二章 空無の中の薄明かり
1 「ヴィヨンの妻」
2 「父」
3 〈詩的正義〉と〈義〉
4 家庭の問題
5 「斜陽」
6 「如是我聞」
7 「人間失格」
8 「グッド・バイ」
エピローグ
あとがき
1979年6月 p258 弥生書房1500円
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1978(s53)年刊行
菊田義孝編 菊田 求 著
『反逆と愛のはざまで―ある学生の孤独な遺書』
目次
第一章 自己を探し求める魂
−二十歳から二十一歳にかけての日記より―
第二章 死に向かっての歩み
―遺書・日記その他―
第三章 文学への希求
―詩・散文詩・小説―
第四章 若い観察者として
―評論・随想・読書・映画ノート―
第五章 「政治」への体当たり
―政治的論考・学生運動ビラ案文・戯曲―
あとがき
1978年1月15日編者あとがき
1979年8月25日発行 光風社出版 800円
本書推薦オビ文より
生きいそぐ青春の証し 井上光晴
真実に生きることを求めて、燃焼しつくしたすばらしい青春が、ひとつひとつの文字
に証しだてられている。
〈「寒さ」が身じろぎする。行こう、もう一歩〉としるした菊田求の胸にあふれる優しさに
容赦なく降りそそぐ汚れた雪。彼はそれに耐え、自らの思想と芸術をはげしくきり拓こ
うとする。そして、〈彼らは復讐に値しない〉という場所にさえ到達するのだ。
生きいそぐ魂のあまりにも深い苦悩。
【参考図書】 (菊田求の本も含め、18人の学生運動の遺稿を紹介)
『戦後青春への挽歌』 村上也寸志編著 (工事中)
T 薄明の戦後青春
1 〈長沢延子〉 コミュニズムを足場に死の影と闘う…………3
U 安保闘争の挫折
2 〈生田浩二〉 革命運動の転換を生きる…………………23
3 〈樺美智子〉 安保改定阻止に命を賭けて………………34
4 〈茅野寛志〉 学生運動と闘病と学問と……………・……48
5 〈岸上大作〉 喪われた「恋と革命」への殉死……………62
V 愛と思想の相克
6 〈奥 浩平〉 階級闘争は愛を引き裂くのだ………………81
7 〈堀 勝治〉 恋人を奪った神に挑戦する…………………95
W 被抑圧の歴史の重圧
8 〈中屋幸吉〉 オキナワ 滅亡の民ヨ 亡国の歴史……113
9 〈山村政明〉 呪われた歴史の残滓がこの体内に……129
X 全国学園闘争の高揚
10 〈所美都子〉 人間解放の組織を予感する……………143
11 〈津本忠雄〉 走りつくして一瞬にして灰と化して………158
12 〈高野悦子〉 なんとなく学生になった自己を粉砕する…176
Y 銃に賭けた青春
13 〈奥平剛士〉 嵐を求めて革命の前線パレスチナへ……195
14 〈森 恒夫〉 犯した誤りの大きさに打ちのめされて……208
Z 党派闘争の犠牲者
15 〈川口大三郎〉 花冠も墓碑もないくやしい死…………223
16 〈四宮俊治〉 空しく果つべき身なりや否や……………237
[ 戦後青春の残照
17 〈菊田求〉「遅れてきた全共闘」の孤独な死……………253
18 〈立中潤〉 おれのゆめはつぶされ殺され…………・・・270
亜紀書房1982年刊 900円
1977年(s52)刊行
星野光徳
『おれたちの熱い季節』
(昭和52年度第14回文藝賞)
1977 河出書房新社924円(税込)
1976年(s51)刊行
『太宰治の弱さの気品』
T 試論 太宰治と三鷹
含羞と道化
「恍惚と不安」が生まれた時
ドナルド・キーン氏の誤解
西洋人の眼
太宰の「キリスト主義はてらいか
太宰治の「弱さ」について
「太宰治」論寸評
「火の鳥」はなぜ未完に終わったか
「人魚の海」をめぐって
「清貧譚」と「竹青」
「右大臣実朝」の気品
U 追想 趣味ということ
太宰治と雨
日本一の桃太郎
「竹青」の想い出
実朝≠フ鞄
「惜別」のころ
残響
太宰治の正月
ガイドさん
1975(s50)年刊行
『反逆と愛』(詩集)
T ぬかるみの道で歌った
二つの裸像/ やすらぎ/秋の女/風が考えたこと/ 霙まじりに雪降る夜は
哀歌/ 憂暗/ 空と山山/ 鼓笛隊/ 大草原
U なりわいの合間に歌った
戦災孤児/ 歳月は三鷹を変えた/ 通夜の席で/ 泥酔流離の歌/
日暮れと焼き鳥/ 野の仏/ 歩行吟/ 三者/ 弔い詩/ 骨壷と蟋蟀
明るい陽ざしの中に浮かぶ死者たち
反逆と愛
そのとき吹き飛ばされたのは/ 五人の若者たちの反乱と挫折
きみらは……/ 愛は 静かに おごそかに
堕ちたUSA/ 破廉恥なテレビ/ 涼風一陣/ 笑止な旗/
死とにらみ合う勤め人/ わが黙示録/ ある校正者の自由の歌/ それが私だ
新芽/ 乞食ラザロ/ 癒された女/ 花を見て思う/ 隣人
遠くから来た〈ひと〉たちに、愛を/ 息子のサンダル
1974年(s49)刊行
菊田義孝『神の罠』(創作)
審美社刊 1974年8月 p296 審美社950円

1973年(s48)刊行
安宅夏夫『愛の狩人 室生犀星』
昭和48年3月 教養文庫
社会思潮社刊
1972年(s47)刊行
『終末の予見者 太宰治』
目 次
1 豊か過ぎた惰性の悲劇
2 無私無欲の明澄さ
3 希望から絶望への転回 −「庭」「嘘」「貨幣」「冬の花火」―
4 自虐家の死と新しいエゴイスト ―「春の枯葉」
5 鋭角化する現実糾弾 ―「親友交歓」「男女同権」「トカトントン」―
6 復活待望 ―「メリイクリスマス」
7 「人非人」の世界 ―「ヴィヨンの妻」
8 義なる絶対者の呼びこえ −「父」―
9 根本理念の不当な楽観性 ―「斜陽」―
10 さいはての深淵
11 エゴイズム断罪 ―「家庭の幸福」「如是我聞」「桜桃」―
12 たましいの死のリアリティー ―「人間失格」―
13 散歩姿の死
1972年3月 p171 審美社680円
1969年(s44)刊行
安宅夏夫『詩集 ラマ・タブタブ』
1968年(s43)刊行
安宅夏夫
『詩集 シオンの娘』
1967年(s42)刊行
菊田義孝
『太宰治と罪の問題』
目次
浮草……………………………………………… 3
邂逅と別離……………………………………… 35
太宰治と罪の問題……………………………… 133
あとがき
審美社 刊
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