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『群系』35-31号の目次


 既刊号は、以下をクリックください

  30-26号 25-21号 20-16号 15-11号 

  10-6号  5-創刊号




2015年後期


最新号!! 

  作品名・筆者名の下にラインがあるものはリンクで本文にとびます


「群系」35号  (2015年 10月30日刊行!!)


群 系  第35号             二〇一五年 秋

   目  次

特集《内向の世代》

高度成長下の文学、或いは無頼派、戦後派の進展

  ―戦後一〇〜三〇年、今日的視野からの一閃―          竹内清巳 3

かなしい水の物語

 ―黒井千次『のびどめ上水』から杉本苑子『玉川兄弟』へ   大和田茂 11

〈地下室人〉の思考と対話

 ―秋山駿『地下室の手記』、後藤明生『壁の中』をめぐって 草原克芳 18

私小説作家阿部昭 ―その作品の検証                   永野 悟 12

ある欠落―坂上弘                         澤田繁晴 5

古井由吉『行隠れ』―浸透していく「よしこ」           間島康子 6

大庭みな子の『火草』                                        荻野 央 3

日野啓三『あの夕陽』―日常を侵す空虚について―      土倉ヒロ子 4

小川国夫「アポロンの島」試論 ―青春の失調―         中川智寛 4

小川国夫の三筋の流れについて                          名和哲夫 4

『私小説という人生』を生きた秋山駿               長月 遊 6


《同世代の作家たち》

鮎川信夫について

   ―「荒地」にたたずむ孤高のモダニスト―         市原礼子 8

古山高麗雄と雲南戦場 ―複眼で読む戦争と文学      外狩雅巳  2

三浦綾子『氷点』『続・氷点』                   近藤加津 2

杉本苑子『華の碑文』  ―冷めた史観の投影―             小林弘子 5

野呂邦暢の「草のつるぎ」                    野寄 勉 3

葉山修平「遠い夏蝉の声」                           大森盛和 1

野坂昭如「火垂るの墓」「アメリカひじき」

         ―野坂昭如と戦争・ナショナリズム       大堀敏靖 8

五木寛之「風の王国」の地下に潜むもの                 坂井瑞穂 3

        ○

特集U《戦後の日本映画》

映画『どん底』ゴーリキーに浸る。                      斎藤康夫 2

佐分利信がいてくれた                                       野寄 勉 2

終戦直後の映画 ―東京・神保町シアター八月上映から   永野 悟 3

戦後の邦画事情 その2 (昭和30〜50年)           赤穂貴志 4

【資料】戦後〈1945ー1946年〉公開作品               編集部  2

(音楽ノート) 平和のために音楽と文学を                 井上二葉 1

〈歴史ノート〉転びバテレンの映画                         柿崎 一 1

〈演奏ノート〉歌に託して、わが心のメッセージ                佐藤文行 1

眼 国の劣化                           取井 一 2

窓 芥川賞「火花」(又吉直樹)を読んでみた               草原克芳 1


《自由論考》

島尾敏雄「死の棘」考 連載(一)第一章〜第四章について

    ―〈カテイノジジョウ〉の根にあるものの諸相―    石井洋詩 28

大岡昇平「俘虜記」と「パルムの僧院」 

   ―「政治学のミニヤチュール」と「俗社会の戯画」     関塚 誠 8

大岡昇平「野火」と濱口国雄『地獄の話』その真実     安宅夏夫 10

伊藤桂一の「分屯地への旅」 ―三つの志願―            野寄 勉 5

石原吉郎の詩集『禮節』と随筆「辞書をひるがえす風」     荻野 央 7

農民文学千葉支部メンバーの作品概評           相川良彦 11

リルケの『ロダン』                                                荻野 央  5

永井荷風 最後の小説「晩酌」                  野寄 勉 4

シャーキャ・ノオト(8) 原始仏教残影(最終回)            古谷恭介 11

村上春樹再読(4)

   ―『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』  星野光徳 10

【演劇批評】「核の信託」(五十嵐勉原作・脚本)       草原克芳 2

【弁護士会の闇】(第十五回)                  杉浦信夫 3


《創作》

会長フアイル3 「十五万市民の中には」                    小野友貴枝 18

執筆者紹介 1    既刊号紹介1   既刊号特集  1         編集後記 1 




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2015年前期



「群系」34号  (2015年 4月25日刊行!!)


群系第34号      目 次         二〇一五年 春


特集《昭和戦後文学》                  

島尾敏雄「家の中」論 

  ―多元的視点による語りが意味するもの―  石井洋詩 18

梅崎春生   

  超領域の文学―「桜島」から「幻化」まで―  荻野 央 13

埴谷雄高「死霊」                    名和哲夫 2

島尾敏雄「出孤島記」                石井洋詩 2

 「荒地」から始まった戦後現代詩

       −鮎川信夫について         市原礼子 3

安岡章太郎「海辺の光景」 

     ―ある軍人家族の戦中・戦後     土倉ヒロ子 9

吉行淳之介「驟雨」                 間島康子 2

曾野綾子「遠来の客たち」             近藤加津 2

庄野潤三「プールサイド小景」          永野 悟 2

堀田善衛「橋上幻像」と浜口國雄「地獄の話」 

   ―飯田進『地獄の日本兵―ニューギニア戦線の真相』

      に先立つもの―            安宅夏夫 6

            ○

よしなしごと ―正宗白鳥と志賀直哉の敗戦後  澤田繁晴 6

高見順  

  ―「敗戦日記」における詩のようなもの―  市原礼子 6

永井荷風「羊羹」                   野寄 勉 2

川崎長太郎「抹香町」                野寄 勉 2

吉屋信子「嫗の幻想」                野寄 勉 2

中野重治の「広重」 ―弱者への包容―    小林弘子 2

伊藤桂一の「群像」初掲載作品「廟」       野寄 勉 6

幸田文 ―ひこばえの行方             間島康子 7

「石原吉郎の詩」の読み方

   −詩集「サンチョ・パンサの帰郷」から    荻野 央 5



《自由論考》

村上春樹論 再読(3) ―「羊をめぐる冒険」    星野光徳 13

シャーキャ・ノオト(7)  −原始仏教残影−    古谷恭介 11

戦後の邦画事情 ―昭和二十年〜二十九年    赤穂貴志 2

NHK朝ドラ「花子とアン」評               相川良彦 4

地動海鳴 その7                     長野克彦 7

中野重治の「司書の死」                 野寄 勉 1


弁護士会の闇 第14回                 杉浦信夫 4

音楽ノート オレンジ色の小説のような音楽     井上二葉 1

映画ノート 「紙の月」                  取井 一 1

美術ノート マグリット                  間島康子 1

【書評】澤田繁晴『幼い私の周辺』          小林弘子 2



《創作》

山口二矢                       大堀敏靖 13

二十年後 寄り道                 高岡啓次郎 7

会長のファイル2 「謝罪文」          小野友貴枝 12

落とし穴   肥前島原の大名有馬氏     柿崎 一 21

峠道                         五十嵐亨 13

既刊号33号目次 1              執筆者紹介 1 

《編集余滴》                      編集部 1

                            編集後記 1


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2014年前期

 (2014年後期の刊行は今回ありません。遅れて、2015年前期刊行となりました)


 「群系」33号  (2014年 7月25日刊行!)


 《特集》 昭和戦前・戦中の文学                扉文(右下に)   1  


昭和の哀傷と傷痕

 ー小林秀雄・保田與重郎・伊東静雄・逸見猶吉にみる時代−永野 悟 19


「近代の超克」試論  ―不可視のジグゾーパズル―    草原克芳 29


小林秀雄の歴史像 ―戦前の評論を中心に         大堀敏靖 10


和辻哲郎の「文化的創造に携わる者の立場」を読む     野寄 勉   2


地動海鳴(連載4)    ―私の近代とその超克―              長野克彦   4

       ○

細田源吉のこと                         大和田茂  6

鶴彬・槇村浩・尹東柱(ユン・ドンジュ) 

       ―治安維持法で消された詩人たち        安宅夏夫 19

徳永直「太陽のない街」の時代                 取井 一  2

       ○

高村光太郎 ―のっぽの奴は黙っている           間島康子 10

「僕には是非とも詩が要るのだ」

   ―山之口貘・沖縄とともに生きた稀有な魂―      市原礼子  8

伊藤桂一 入営前の投稿詩群 ―『日本詩壇』掲載の四篇―   野寄 勉  6

       ○

正宗白鳥 −人間通の文学                                       澤田繁晴 6

志賀直哉と小林多喜二 ―私小説の視点から―       名和哲夫 4

谷崎潤一郎戦禍の華『細雪』

      ―喰う、書く、会うーエロスの構造        土倉ヒロ子 8

谷崎潤一郎の「疎開日記」を読む                布施田哲也 6

谷崎「陰翳礼讃」をめぐって                                      市川直子  2

宮沢賢治「北守将軍と三人兄弟の医者」論              近藤加津 5

横光利一・考 〜『春は馬車に乗って』から『機械』まで〜    荻野 央 14

梶井基次郎―非運の蒼穹                                      間島康子 4

坂口安吾・廃墟への意志                        野口存彌 25


 《自由論考》

心は魂に憧れる、魂は心を求める                勝原晴希  18             ―村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を考える―

村上春樹再読(2)「1973年のピンボール」論        星野光徳 10

フォークナーから村上春樹へ                                   竹内理矢 10

    ―「納屋」への放火、「父」あるいは「母」とのはざま ―

日本初の唄う女優 松井須磨子の生きざまをかいまみて  佐藤文行  5

     ―島村抱月、中山晋平、野口雨情などの群像の中で ―

シャーキャ・ノオト 原始仏教残影(連載6)                     古谷恭介  10

圓朝の怪談と漱石作品                       相川良彦  4

島尾敏雄「川にて」論

       ―七つの企みから開かれる文学世界―     石井洋詩 11


【書評】 小林弘子著『泉鏡花 逝きし人の面影に』           安宅夏夫  2

【書評】 五十嵐亨著『武蔵国外科事始』                        土倉ヒロ子   2

【書評】 市原礼子詩集『愛の谷』                                 鎌田良知   1

【書評】 澤田繁晴著『眼の人々-夢二・子規・芥川・梶井・古賀・横光・川端』

                                     白川 葎 1

【書評】 葉山修平著『処女出版―そして、室生犀星』を読んで 澤田繁晴  2

言 弁護士会の闇  (第13回)                          杉浦信夫 6


《音楽ノート》 音楽・数学・宇宙                   井上二葉 1

《写真ノート》 棄てられる風景                   荻野 央 1

《映画ノート》 戦中の貴公子 上原謙               赤穂貴志 

 *『長屋紳士録」―飯田蝶子  中篇映画『下町』―千葉泰樹監督

   「男はつらいよ」―梅太郎 

                      赤穂貴志(「白雲」誌からの転載)

《都市ノート》 近代への欲望                                        永野 悟  1


 《創作》

岐路-ある日の宮澤賢治                     高岡啓次郎 4

会長ファイル「福祉バス」                                          小野友貴枝10

越前丸岡の大名有馬氏                                         柿崎 一  7


既刊号(32号)目次   1     執筆者紹介  1      編集後記  1


                              総ページ 304p(過去最厚)






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2013年後期

 「群系」32号  (2013年12月25日刊行!)

 《特集 T》大正の文学                   扉文(右下に


 大正と「白樺」派 -志賀直哉という存在を中心に-       宮越 勉

 武者小路実篤について ―自我と国体―           大堀敏靖

 有島武郎の「宣言一つ」をめぐって               永野 悟

 大正期の泉鏡花 -浪漫主義作家の面目を新たに−    小林弘子 

 永井荷風と歌舞伎座 ―大正篇―               野寄 勉

 谷崎潤一郎と〈非知〉の陰翳                     草原克芳 

 芥川龍之介の「歯車」                       荻野 央

 芥川龍之介・芸術の光、人生の闇               野口存彌

 葛西善蔵と嘉村磯多                       名和哲夫

 万策尽きたのか?−牧野信一                 澤田繁晴

 鈴木三重吉と『赤い鳥』の周辺 −宮澤賢治の動向にも触れて

                                     近藤加津   

 高村光太郎―「好い時代」の光太郎              間島康子

 民衆詩派の詩人たち ―白鳥省吾・福田正夫・富田砕花― 市原礼子

 プロレタリア文学運動 ー創作体験から‐           外狩雅巳

 大正期の鴎外 −エリーゼ来日事件を梃にして―       安宅夏夫

 ニーチェ、漱石、朔太郎 ―大正の憂鬱−          草原克芳

 大正という時代 ―国体論と政界ー              市川直子      

 大正生命主義について                     永野 悟

 精神医学にとっての「大正」                   鎌田良知


 弁護士会の闇 第十二回                    杉浦信夫              

 《絵画ノート》マグリットの『これはパイプではない』      荻野 央

 《音楽ノート》「第九」の季節                   井上二葉

 《映画ノート》愛される男優 高倉健               赤穂貴志

 《都市ノート》明治〜大正の遺稿                永野 悟

 【書評】佐藤隆之著「太宰治と三島由紀夫―双頭のドラゴン」 相馬明文


 《特集 U》流行歌・愛唱歌

 あの日、あの時、歌があった                 土倉ヒロ子

 西条八十 唄を忘れたカナリア                  取井 一

 心踊る軍歌・行進曲                        永野悟

 優美なものを求めて−軍歌のかげのひそやかな調べ    野口存彌

 【流行歌・愛唱歌アンケート】                  同人・読者


 《自由論考》

 漱石「坊ちゃん」のうらなりについて―モデル探しの迷走とサブテーマ相

                                   相川良彦

 島尾敏雄「鉄路に近く」の位置付けと幻の作品についての覚え書き

                                   石井洋詩

 「は」と「が」と冠詞                       坂井 健

 シャーキャ・ノオト(5)原始仏教残影             古谷恭介 

 伊藤桂一の詩「屋敷町にて」                  野寄 勉  

 地動海鳴   その4                      長野克彦

 多崎つくると浜松                        名和哲夫

 間島康子詩集 『ねう』の世界 (後半)            荻野  央

 村上春樹 再読 連載 (1)「風の歌を聴け」        星野光徳 


 《創作》

 ハッピー                               小野友貴枝

 ギブ ミー チュウインガム                                 稲垣輝美  

 スナック                               五十嵐亨 

 山菜と橋                              富丘 俊

                                     編集後記 


感想・ご意見を募集

 32号掲載の各論考に対する感想・ご意見を募集します。

一つだけでも、また二つ以上関連させたものでも、さらに全

体的な印象を書いていただくのも、歓迎です。2月23日の

合評会の参考にもなりますので、どうぞ、その直前までに、

メールでご通信ください。本HPに掲載します。その際、

本名でなく、イニシャルでもOKですので、その旨、お書きくだ

さい(在住県名、年齢もよければ、付記ください。


  送り先 snaganofy@siren.ocn.ne.jp



  32号の募集要項・特集アピールはこちら





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2013年前期


                             

  作品名・筆者名の下にラインがあるものはリンクで本文にとびます



「群系」31号  (2013年7月25日刊行!)


 特集T《明治の文学》  特集Uは《映画-もう一つの生》



特集《明治文学》                                               扉文(右下に  

 明治期の出版・新聞ジャーナリズムと文学           永野 悟 12

 裏読み・二葉亭四迷 ―中村光夫の「蛮力」―        澤田繁晴8

 幸田露伴の「観画談」                       荻野 央 4

 森鴎外・小説の問題 ―「舞姫」まで、「舞姫」以後      野口存彌30

     「文芸思潮」誌に本誌同人(野口存彌氏)論文転載!

 森しげ(鴎外夫人)の三越小説                 野寄 勉 7

 漱石と鑑三 ― 講演録に見る明治                            大堀敏靖11

 国木田独歩 ―人間独歩・もうひとりの明治人―        間島康子10

 石川啄木と平出修、秋瑾

    ―内田弘『啄木と秋瑾 - 啄木歌誕生の真実』から   安宅夏夫12

 泉鏡花「風流線」―社会通念への強烈な批判と恋愛至上― 小林弘子 7

 荷風と歌舞伎座・明治編                     野寄 勉 5

 田山花袋について今考える                   名和哲夫 2

 黒岩涙香と『萬朝報』の時代 ―批評・啓蒙・プロバガンダ― 草原克芳25

  《都市ノート》明治の遺構                     永野 悟   1

  《写真ノート》ジャコメッリの詩                  間島康子  1



特集U《映画―もう一つの生》 (全部まとめて掲出してあります)

 わが町、わが青春の映画たち                   土倉ヒロ子 4

 映画を「愉しむ」ということ                       赤穂貴志 3

 「フェリーニのローマ」〜監督の愛した都〜           荻野 央  3

 イギリス映画「もうひとりのシェイクスピア」           澤田繁晴  3

 映画「下町(ダウンタウン)」 プレスシート            野寄 勉   5

 山本薩夫「ドレイ工場」について                  外狩雅巳  1

 ゴジラの巨大な影の下に ―敗戦日本の集合的無意識―  草原克芳  5

 イメージの宝庫 映像の力                    取井 一 2

 【映画アンケート】  邦画ベスト3  洋画ベスト3        同人・読者  12


 言  弁護士会の闇  第11回                  杉浦信夫  7

【書評】澤田繁晴著『炎舞 文学・美術散策』について     名和哲夫 1

【書評】岩谷征捷著『島尾敏雄』―にんげんを凝視める旅―   石井洋詩  2

【書評】武藤武美著『プロレタリア文学の経験を読む』      草原克芳 2

【紹介】辺口芳典詩集『とかげのテレパシー、きつねのテレパシー」 マイケル 1

《音楽ノート》ショパンの音楽なら                   井上二葉  1

《演奏ノート》トークコンサート「野口雨情の詩曲」                  佐藤文行  1



《論考》

 島尾敏雄論《病院記》の一側面 ―〈私〉の変容のドラマとして 石井洋詩  17 

 横光利一「火」論                           中川智寛  2

 伊藤桂一『生きている戦場』に対する菊村到の書評               野寄 勉  3

 詩集『ねう』の世界(前半) 〜間島康子小論〜                    荻野 央  8

 シャーキャ・ノオト(4)   -原始仏教残影-                         古谷恭介  7

 地動海鳴(3)                             長野克彦  5

 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』について  星野光徳 7

 『群系』三〇号刊行記念パーティーの記録              編集部   2



《創作》

 ヤンバルの風                             稲垣輝美     7

 花束を                                 小野友貴枝   6

 一匹の猫からはじまり、一匹の猫でおわった話          市原礼子  9

 その日の太宰治                           名和哲夫 2

  天正遣欧少年使節 -西彼杵半島をめぐって-           柿崎 一  10

 お嬢吉三にはなれない                            土倉ヒロ子  3

 執筆者紹介      1                        編集後記  1


NEWS!!

「文芸思潮」<同人雑誌評>に31号が取り上げられました

「文学街」誌 314号の同人雑誌評(岩谷征捷氏)にも紹介



    31号の募集要項・特集アピールはこちら









 《ご批評・ご感想募集》

    左のご案内にも書きましたが、本号掲出の文についてのご批評・ご感

   想を募集します。一作品でも、二作品でも、あるいは全体に関することで

   も結構です。メール板に直接、書き込みください。(100〜400字程度)

    本ホームページ上にご紹介したく思います。

   お名前と、よければ在住県・年齢も添えて下さい。

    9/8の合評会の参考にもいたします。


 群系掲示板 参照ください。

 【重要連絡】31号掲出作品の短評を !!<(_ _)>

  投稿者:管理人 永野悟  投稿日:2013年 8月19日(月)16時35分


    ご投稿は→ snaganofy@siren.ocn.ne.jp

   *掲出は、期間限定になる場合があります。

     また、いつでも削除以来に応じます)。

  


既刊号は、以下をクリックください


  30-26号 25-21号 20-16号 15-11号 

  10-6号  5-創刊号





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      項目別総目次 
 
      執筆者別総目次




   メール連絡で、本号を送ります(会費2千円/半期)。


    snaganofy@siren.ocn.ne.jp 


 

 「群系」に対する批評 

     (「全作家」同人誌評より)


「群系」35号

  (2015年 10月30日刊行!!)

35号の募集要項・特集アピールはこちら


 

            「群系」35号 表紙

 中表紙

   新幹線開業は1964年、高度成長のシンボルだった


《特集》        扉文より

 昭和二〇〜二九年の戦後派文学を扱った前号に続き、今回は昭和三〇〜五〇年頃に登場した作家が対象である。高度成長の時代だったが、反面、公害や交通戦争があり、安保をめぐっても騒乱が繰り返された。昭和四五年の大阪万博と三島由紀夫の自決は時代の象徴であった。〈内向の世代〉はこうした時代に背を向けるかのように、書き出していた。

 小田切秀雄は昭和四六年の「東京新聞」に「満州事変からの四〇年の文学の問題」と題して問題提起した(三月二三・二四日付)。ベトナム戦争で空爆が激化する中、昨今の作家は狭い日常生活に材をとり人物の精神の内部のみに限定し、政治社会に関して没交渉になっている、と批判。さらに同年五月六・七日の「東京新聞」でそれらを〈内向の世代〉と言表してその名前をあげた。作家としては古井由吉、後藤明生、黒井千次、阿部昭、小川国夫、批評家では川村二郎、秋山駿、饗庭孝男、森川達也、柄谷行人らであった。

 彼らは先行した石原慎太郎や大江健三郎、開高健ほどには目立った社会的なアンガージュはなかったかもしれない。だが、第一次・二次戦後派、第三の新人に続く、戦後文学の系譜に連なる、最後の純文学作家たちであった。戦後第四の新人(石原・大江・開高)、第五の新人(小田実・高橋和己・柴田翔)につづく、第六の新人とも数えられる昭和一桁生まれの世代であった。戦前戦中に国民学校などの児童・生徒であった彼らに戦後の時空間はどのように見えたのか。



 感想・ご意見を募集

 35号掲載の各論考に対する感想・ご意見を募集します。一つだけでも、また二つ以上関連させたものでも、さらに全体的な印象を書いていただくのも、歓迎です。2016年1月29日(日曜)の合評会の参考にもなりますので、どうぞ、その直前までに、メールでご通信ください。本HPに掲載します。 その日以降でも随時お送りくだされば、アップしていきます。よろしく。


  送り先 snaganofy@siren.ocn.ne.jp



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「群系」34号  

    (2015年 4月25日刊行)

 34号の募集要項・特集アピールはこちら


 

            「群系」34号 表紙



 

 中表紙  戦後の第一歩。戦艦ミズーリでの降伏文書調印。




《特集》        扉文より

昭和戦後の文学 

       ―日本近代の検証4―

  昭和文学の後半、すなわち戦後の文学はこの国の近代文学の歴史上からも特筆すべきものであった。すなわち第一次・二次戦後派といわれたいわゆる《戦後派文学》は未曾有の戦争の体験と、生死をめぐる苦悩と思索、また実存主義的な傾向を持つもので前代と分かつ文学的所産であった。これは文学の深遠に至ろうとする営為につながり、日本文学の不朽の価値となった。朝鮮戦争を経た昭和二十年代後半の第三の新人は、戦争や思想よりも個人の日常、家庭、生活などに目をやったが、戦争で少年期を抑圧と嫌悪で過ごした反動もあろう。
 しかし、昭和後半の文学は、こうした大きな変革の流れのなかに、この国の小説の伝統に沿ったいくつかの作品も生んだ。敗戦直後のいわゆる旧大家、正宗白鳥・志賀直哉・永井荷風などの活動のほか、いわゆる私小説作家の作品も目を引く。また中野重治の活動は敗戦直後の政治と文学論争などとあわせて改めて今日見入るものがある。さらに、幸田文は父の終焉記でデビューしたがその感覚と文体は日本語の可能性も感じさせる。高見順(「敗戦日記」)、吉屋信子も時代の所産の価値があろう。そして何よりも戦後詩壇で光芒を放つ石原吉郎の存在は、シベリア抑留という未曾有の体験と個人の資質、そして詩と散文について大きな問いを投げかけている。
 次回は昭和三十年代〜四十年代の昭和文学を扱いたいが、戦後派文学と「遅れてきた」世代(大江以外に江藤淳も)の違い、また《内向の世代》は第三の新人とどう違うか。


 感想・ご意見を募集

 34号掲載の各論考に対する感想・ご意見を募集します。一つだけでも、また二つ以上関連させたものでも、さらに全体的な印象を書いていただくのも、歓迎です。6月7日(日曜)の合評会の参考にもなりますので、どうぞ、その直前までに、メールでご通信ください。本HPに掲載します。その際、本名でなく、イニシャルでもOKですので、その旨、お書きください。

 その日以降でも随時お送りくだされば、アップしていきます。よろしく。


  送り先 snaganofy@siren.ocn.ne.jp














 「群系」33号 

    (2014年 7月25日刊行!)


 33号の募集要項・特集アピールはこちら


  

        「群系」33号 表紙


  

    中表紙 満州建国十周年記念式典のポスター


《特集》

昭和戦前・戦中期の文学 ―日本近代の検証3 (扉文)

 大正十二年九月、関東大震災。「震災前」と「震災後」で、東京の街は大きく変わった。後藤新平の指導による「帝都復興計画」は、新しい街路・公園を増設し、堅固な建築物、鉄道線路の開通とあわせて、都市文化(モダニズム)を創出した。文学も、震災後の大正一三年に「文芸戦線」「文芸時代」が創刊され、ともに新時代を創出していった。

だが続く昭和期は近代的な革新とともに、大不況が忍び寄りつつあった疾風怒濤の時期でもあった。各地で労働争議が頻発、失業者が街にあふれた。勃興してきたプロレタリア文学も昭和三年「戦旗」発刊で頂点になった(昭和四年、小林多喜二「蟹工船」、徳永直「太陽のない街」掲出)が、同時に弾圧も続いた。昭和三年の三・一五事件、四年の四・一五事件など共産党員大検挙があった。また山本宣治代議士暗殺(同四年)、同五年には浜口雄幸首相暗殺、同七年には犬養毅首相暗殺(五・一五事件)、さらに同年二月血盟団による蔵相井上準之助暗殺、翌月三井合名理事長団琢磨暗殺が続いた。農業凶作は、親子心中や娘の身売り、をも招来した。

左翼の勃興と衰退、満州国の建設(昭和七年)と、それに

起因する国際連盟の脱退(昭和八年)、そして昭和十一年には政党と財閥の打倒を掲げた将校たちの叛乱が起こり(二・二六事件)、翌年十二年には盧溝橋の銃声から日華事変が始まり、大東亜戦争へと続く。政治社会の混迷錯綜のなか、時代は、日本回帰、近代の超克の議論を招いていた。



33号合評会について


 日時 平成26年9月14日(日曜日) 午後1時〜4時半

   (おいでの時間自由。途中10分休憩です)

 場所 タワーホール船堀 4F洋室 403号      

  (東京・江戸川区 都営新宿線船堀駅下車一分 北口前 

 その後、懇親会(近くの居酒屋)

  *タワーホール7Fに展望レストラン、1Fに和食、洋食の店があ

り、 向かいにデニーズがあります。


追記

 合評会は14人の出席者があり、1時〜4時半の予定が、6時半ま

で延長になって(追加料金)、大いに盛り上がりました。

                     2014.9.21.記































 32号掲出作品についての<同人短評>は

               こちら


 「群系」32号 

   (2013年12月25日刊行!)

   
      特集T《大正の文学》

      特集Uは《流行歌愛唱歌》・


    

       「群系」32号 表紙


    

       中表紙 東京駅(大正3年)の風景)


《特集》

大正期の文学 ―日本近代の検証2 (扉文)

 大逆事件(明治四三年)の後、しばらく社会主義の冬の時代が続いた。大正五年くらいまで社会主義者や無政府主義者は逼塞したといわれる。が実は明治四三年の暮れには堺利彦が売文社を設立し、生活確保と再建の基礎を作っていたし(〜大正八年)、大正元年には大杉栄・荒畑寒村らが「近代思想」を創刊し(〜大正三年・三)、いわば文化活動は続けられていたのだ。漱石が没する大正五年には、吉野作造が「憲政の本義を説いて其有終の美を済すの途を論ず」を発表。大正デモクラシーの先導となっていく。

 大正(一九一二-一九二六)という時代は、激動の明治・昭和という狭間にあってわかりにくいといわれるが、「白樺」派が「個性の伸長がそのまま人類と自然に調和する」などといい、民本主義やら民衆芸術も唱えられて労働運動も胚胎した。出版や舞台、童話・童謡、映画や放送など、消費文化も浸透した。世界大戦も、少ない犠牲で済んだどころか、南海の島々も領有できたし、戦争特需のおかげもこうむった。 

 大正十二年九月、関東大震災。「震災前」と「震災後」で、東京の街は大きく変わった。後藤新平の指導による「帝都復興計画」は、新しい街路・公園を増設し、堅固な建築物、鉄道線路の開通とあわせて、都市文化(モダニズム)を創出した。文学も、震災後の大正一三年に「文芸戦線」「文芸時代」が創刊され、ともに新時代を創出していった。いえばこの大正の後期は世界的同時代性に共振していった時期といえようか。



 32号は、12月25日印刷出来、執筆同人、

 会員(同人)、寄贈者、図書館・マスコミ宛に

 発送いたしました。

   32号ご希望の方は、メール連絡ください。

        





 32号合評会について


 日時 平成26年2月23日(日曜日) 午後1時〜4時半

   (おいでの時間自由。途中10分休憩です)

 場所 タワーホール船堀 4F和室1(結構広いです)      

(東京・江戸川区 都営新宿線船堀駅下車一分 北口前 

その後、懇親会(近くの居酒屋)

  *タワーホール7Fに展望レストラン、1Fに和食、洋食の店があり、向かいにデニーズがあります。






 




















31号掲出作品についての<同人短評>は


               こちら


  「群系」31号 

   (2013年7月25日刊行!)

   
      特集T《明治の文学》

      特集Uは《映画-もう一つの生》


     

              「群系」31号 表紙


    

       「群系」31号 中表紙

    (小林清親 日清戦争豊島沖海戦之図)

《特集》

明治期の文学 ―日本近代の検証(特集 扉文)

 一八五三年の黒船はこの国始まって以来の擾乱になった。開国佐幕か、尊王攘夷か、島国全体に次の夜明けがどういうものになるか、揺れに揺れた。まだはっきり見えぬ西洋という他者に翻弄された。だがそのうちに和魂洋才、それぞれの分野で地歩を固めていった。版籍奉還・地租改正・秩禄処分・学制、内閣制度、帝国憲法と。その間に鉄道や通信、電気・水道・瓦斯なども敷設されていった。だがそれらは並みではなかった。西南戦争、群馬事件、秩父事件、集会条例・保安条例公布のほか、大津事件やコレラの蔓延など思わぬ事態も起こった。

そして対外情勢急を告げるなか、朝鮮の東学党の乱に始まる日清の衝突。戦後の三国干渉での臥薪嘗胆、山東での義和団の乱での出兵(北清事変)。そして、国難極まるなかでの日露戦争(と日比谷焼打ち事件)。

政府・官僚が熱していたばかりでない、いや彼ら以上に昂奮していたのは、新聞・出版などのジャーナリズム、日露開戦を具申する帝大七博士や作家が多くいた。

結果は大逆事件の顛末であり(同年の韓国併合)、起こり始めていた社会運動の弾圧(冬の時代)である。

明治人は振幅の径が大きい。反戦と言っていたのが賛成になるなど。だがリアルな激動を前に生き抜いた故ともいえよう。





 31号発送にあたって


 31号に以下のあいさつ文を同封しました。

          (「贈呈」分は除く)


「群系」第31号の発送と合評会のお知らせ 

        と会員へのご案内 (平成25年7月24日)


「群系」31号が出来上がりましたので、会員の方はじめ、皆様にお送りします。(執筆の方には、別途、ページ数に応じた冊数をお送りしています)


 昨年末には、「群系」30号刊行記念パーティー(本誌記事参照)を催し、新たな仕切り直しとなった本号は280ページという過去にない厚さのものになりました。第T特集の「明治の文学」は内容・ボリュームがともにあると思います。第U特集の「映画」も興味深いエッセイと、12pにわたるアンケートが興味をひくのではないでしょうか(ご協力いただき、ありがとうございました)。

 いつものように、合評会をやりますので、ご都合よければおいでください。



31号合評会について


 日時 平成25年9月8日(日曜日) 午後1時〜4時半

   (おいでの時間自由。途中10分休憩です)

 場所 タワーホール船堀 4F和室1(結構広いです)      

(東京・江戸川区 都営新宿線船堀駅下車一分 北口前 

(東京駅・新宿駅から各30分ほど)

その後、懇親会(近くの居酒屋)

  *タワーホール7Fに展望レストラン、1Fに和食、洋食の店があり、向かいにデニーズがあります。



                    


次号以降の特集について

次号以降は、編集後記にもありますように、32号は「大正の文学」(9月末締切、12月刊行)、33号は「昭和戦前・戦中の文学」(平成26年4月末締切、7月刊行)、34号は「昭和戦後の文学」(同9月末締切、12月刊行)の予定となっています。ただ、時期的にあてはまる作家・作品というより、前の時代からの流れという動的な視点があればなおいいと思います。近く、「大正の文学」特集のアピール文を掲出します(HPに。「群系掲示板」にお知らせを書きます)。第二特集は、いまのところ未定です(テーマなど、ご提案ください)。 


31号へのアンケート(短評)募集

      (左サイト参照)

 31号の各投稿をお読みになったら、その感想・批評を、いつでも編集部にメールでお寄せ下さい。随時、群系ホームページに掲出していきます(新規の試み)。合評会時の参考となるばかりでなく、同人(あるいは外部の人も)同士のご交換・親睦になっていいと思います。100字〜400字くらいを直接メール板に打って送ってください。なお、掲出はいつでもご希望によって削除できます。なお、ご投稿にはお名前(イニシアルも可)以外に、在住の県名、年齢も添えていただけたら、と思います(むろん、全部無料です)。


メール宛先 → snaganofy@siren.ocn.ne.jp 

     (前号以前とは変更になりました)