『群系』 (文芸誌)ホームページ 夏・冬年二回刊行の総合文芸誌です
『群系』ご案内
『群系』は、昭和六三年七月に創刊されました。(もともとは読書会が基礎→右参照)。以後、年1回発行され、休刊することなく、平成19年には20号を刊行、暮れには「創刊二〇周年」の記念パーティーを行いました(40〜50人参加)。
平成の年号に1を足した数字がその年の号になります(平成7年には第8号刊行)。
平成12年には、「群系ホームページ」(2002年4月21日)を設置。以降ネット経由など会員も増え、「特集」を毎号企画、さらに、21号からは夏・秋の年二回の発行となりました。
○
よく “3号雑誌”などと、同人誌の短命を形容する表現がありますが、『群系』も創刊号79ページに始まって、2号97ページ、3号100ページと、100ページ以下だったのですが、危機を乗り越えたひとつは、同人拡大でしょうか。4号133ページ、5号119ページあたりからは、量・質ともの拡大が見られたように思われます。また、幾度か、同人の本が上梓される折、出版会なども開催され、同人の親睦もはかられました。
また、〈特集〉の企画も同人同士を鼓舞して、いくつかの力作が生まれたかのように思います。 〈特集〉は、2号で村上春樹(三篇)を始まりに、5号、中上健次(三篇)、そして大岡昇平は、7号(七篇)、9号(四篇)、10号(四篇)、11号(二篇)、12号(二篇)を組んでます。
10号では、〈創作特集〉(九篇)、ならびに同人他の著書の〈書評特集〉(四篇)を組
みました。特に〈創作特集〉は、評論・研究・エッセイがメインであった『群系』では、小説・小品
等、九篇もの応募は画期的でした。10号は223ページという厚さになりました。
以下、13号では同人によるハガキアンケート《20世紀の文学》(気になった
作品・作家をあげる)、
14号、川端康成特集(九篇)、15号、梶井基次郎特集、16号中野重治と堀辰雄特集、さらに17号でも中野重治と堀辰雄特集(そのU)を特集しました。。
また17号では、初の企画《芥川賞この十年》と題して、1995年から2004年までの同人による芥川賞受賞作品の1ページ寸評を試みました。
18号の2005年は戦後60年の節目の年に当たりましたので、
特集〈戦後六〇年の文学〉を企画しました。
取り上げ作家28人、批評と1ページ紹介(*以降)の構成となっています。
19号では、次の三つの特集を編み、7編の創作と合わせて、総ページ256pの、創刊以降最大の厚みとなりました。
T 〈私〉の世界文学
U 戦後作家・作品特集
V 生誕250年 モーツアルト
という特集が出来ました。
次号20号は、創刊20周年となりますので、大きな特集を企画し、会員皆の力でかつてない代特集をやろうと、編集部では考えています。
* 『群系』誌は、どこの組織の紀要でもなければ、特定の大学の同窓誌でもありません。まっ
たくの同人誌です。同人(この呼称は、特に定義はありません。現在、あるいは過去に投稿さ
れた方、会費(年2000円)を収めた方等。会員とも)、は、専門の研究者の方もいますが、い
ろいろな職業、年齢層の人たちです。外部から入ってこられた方も回を追って増えてきました。
また、『群系』所収の論文は・特集は過去、何度か「読書人」紙や、「図書新聞」紙、『国文学』誌に紹介されています。また単行本等にも、紹介・引用されています。
どうぞ、関心のある方はどなたでも、ご参画ください。
(文責・永野悟) 2006.12.20.補訂
会員へのご案内 .2015..5..20 改訂・追加
「群系」誌は会員制で提供していますが、よければ購読会員になってくださいませんか?
会員になるのは簡単で、会費(2千円/半期)を郵便でお振込みいただくだけです。お振込みの方は次号送付名簿に載ります(引き続き、半年後送られます)。また振替用紙が同封されますが、ご都合で退会される方は、そのまま放っておけば、自然退会になります。
また群系の会では、親睦のための「会報」(A4二つ折り16頁くらい)も刊行しております(会員中心のため80部程度発行。本誌は500部)。毎回本誌「群系」発行時に、その号の投稿者に原稿をお願いしています。内容は、自己紹介や近況、趣味や関心、投稿原稿の補遺など。400〜500字程度です(Wordの電子メール配布が主ですので、ご希望の方は一度当方にメールをください。一番下参照)。
「群系の会」は、2千円/半期の振込みで、本誌と、「群系会報」、次号の原稿募集要項(特集企画の内容)を送ります。また、合評会や会員(同人)の出版会などのご案内も送ります。郵便振替番号は、00150−4−558732 群系の会、です。
また、インターネットの口座をお持ちの方は、ネットから振込みもできます。 お客さま口座 当座 〇一九店 558732 群系の会、の方によろしく。
(各銀行からも振込みできます。ただ、こちらは金額とお名前しか確認できないので、初めての方は雑誌をお送りする都合上、必ず同時に住所をメールでご連絡ください)。
「群系の会」は、文芸を主としたサークルですが、本誌をごらんになればわかるように、音楽・美術など芸術一般、時局・世相、あるいは、人文・社会・自然科学のテーマも扱っています。同人(会員)も、文学だけでなく、哲学・法学・政治学・経済学・工学・医学・薬学・獣医学・農学の出身の方もいて、職業もさまざま、在住地もいろいろです(本ホームページ掲出以後は、文字通り、日本全国からにわたっています)。
インターネットの時代、メールでの投稿者が8割ほどになり、「会報」も近年はメール添付送付が主流になりつつあります(一部は印刷の冊子で送付)。最近はそれに執筆者の写真添付などもあって、本誌以上に?人気があります。
合評会も開かれ、交流の場となっています。「会員」という呼称は便宜的なもので、格別の規約もありません。とりあえず、「会員」(講読会員)になっていただければ、本誌・会報配布のほか、、原稿募集・合評会、出版会などのご連絡を差し上げています。
名前 |
群系(評論・創作・詩などの文芸同人誌)。現在34号まで刊行
|
発行元/会員数 |
群系の会(東京) 60〜80人前後 |
創刊 |
昭和63年7月31日(20号まで年刊。21号から年二回刊)。 |
発行部数 |
15号から500〜650部 |
会員年会費 |
2,000円/半期(会員には、「群系」本誌・会報の郵送の他、催し等の絡、原稿寄
稿ができます)どなたでも、お振替くだされば、最新号をお送りします。 |
原稿送付
(問い合せ)先 |
メールアドレス snaganofy@siren.ocn.ne.jp
郵便:〒136-0072 東京都江東区大島7-28-1-1336 永野悟方「群系の会」宛
|
合評会 |
発行1〜2ヶ月後に開かれています(会場はこの数年、東京江戸川区のタワーホー
ル船堀≠フ和・洋室を使用。 |
会 報 |
「群系会報」(親睦誌)が会員に向けて配布されています。本誌『群系』刊行発送時に
原稿募集(200〜400字が基本)、合評会の前に送られています。 |
特集の内容 |
今までの特集としては、村上春樹(2号)・中上健次(5号)・大岡昇平(7・9・10・11・12
号)、川端康成(14号)・梶井基次郎(15号)・中野重治と堀辰雄(16・17号)、アンケー
ト《20世紀の文学》(13号)等。芥川賞この十年(17号)、 戦後六〇年の文学(18
号)、〈私〉の世界文学(19号)、モーツアルト特集(19号)昭和のあゆみ昭和作品論
と「私」の昭和(エッセイ)(20号)、太宰治と三島由紀夫(21号)、平成二〇年間の文
学(22号)、生誕百年の作家たち・「私」の好きな詩(鑑賞と論考)(23号)、T生誕百
年の作家たち(続)・ U「私」の好きな音楽 鑑賞と論考 (24号 )、T夏目漱石 U
村上春樹『1Q84』 (25号)、 大逆事件と文学(26号)、戦争と文学-昭和文学の水
脈(27号 )、 震災・戦争と文学 (28号)、われらの時代-1967〜2000年の文学 (29
号)、近代女性作家-未来を創る文学 (30号)、T明治の文学 U映画 (31号)、T
大正の文学 U流行歌・愛唱歌 (32号)、昭和戦前・戦中の文学(32号)。 昭和戦
後の文学(34号)など。 |
シリアルナンバ
ー |
ISSN 0918−1644 |
原稿掲載料 |
1ページ当たり3,300円(WORDメール添付の場合)。
き、ワープロ原稿その他は同3,800円。多少変更あり。
2014年より改訂、300円/1p値上げになりました。 |
原稿締切 |
前期号は毎年4月末(7月刊行)、後期号は同9月末(12月刊行) |
会員以外の寄
贈先 |
国会図書館・近代文学館・国文学資料館・各県の近代文学館・
「読書人」「図書新聞」など。(下の一覧参照) |
郵便振替番号 |
00150−4−558732 群系の会(会費・掲載費納入先) |
連絡の電子メー
ル |
snaganofy@siren.ocn.ne.jp |
群系掲示板 |
http://8614.teacup.com/snagano/bbs
(会員への連絡・会員の感想、意見交換用) |
群系発行年度表 2015.5.20 改訂・追加
年度 |
「群系」既刊号発行月 |
催しなど |
2014年(平成26)度 |
35号 10月(予定)
34号 5月(前期号) |
合評会 2015年6月 7日(日)予定 |
2014年(平成26)度 |
34号 12月(予定)
33号 7月(前期号) |
年内に刊行できず。来春春刊行・
合評会 2014年2月23日(日) |
2013年(平成25)度 |
32号 12月(後期号)
31号 7月(前期号) |
合評会 2014年2月23日(日)
合評会 2013年9月8日(日) |
2012年(平成24)度 |
30号 12月(後期号)
29号 7月(前期号) |
30号刊行記念パーティー 12月16日
(於 アルカディア市ヶ谷) 合評会 |
2011年(平成23)度 |
28号 12月(後期号)
27号 7月(前期号) |
合評会 3月4日(日曜)午前11〜4時半
合評会 9月4日(日曜)午後1〜4時半 |
2010年(平成22)度 |
26号 12月(後期号)
25号 7月(前期号) |
合評会
合評会 |
2009年(平成21)度 |
24号 12月(後期号)
23号 7月(前期号) |
合評会
合評会 |
2008年(平成20)度 |
22号 12月(後期号)
21号 7月(前期号) |
島崎市誠『夏目漱石とー』読書会
(21号から、年二回・夏冬の刊行となる) |
2007年(平成19)度 |
20号 12月 |
創刊二〇周年記念パーティー |
2006年(平成18)度 |
19号 12月 |
澤田繁晴『輪舞』出版会 |
2005年(平成17)度 |
18号 12月 |
『15歳からのニッポン文学』刊行(12月) |
2004年(平成16)度 |
17号 10月 |
合評会 |
既刊号送付先一覧(図書館・新聞・雑誌・同人誌など)
2015..5..20 改訂・追加
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近代文学館・マスコミ名 |
34〜
29号 |
28〜
26号 |
25〜
23号 |
22〜
19号 |
18〜
14号 |
13〜
創刊号 |
1 |
北海道立文学館 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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2 |
青森県立近代文学館 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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3 |
千葉市立中央図書館 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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4 |
世田谷文学館 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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5 |
近代文学館 収書課 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
6 |
国文学資料館 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
7 |
国会図書館 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
8 |
神奈川県立 近代文学館 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
9 |
山梨県立文学館 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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10 |
石川近代文学館 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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11 |
読書人 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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12 |
図書新聞 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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13 |
三田文学 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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14 |
「文芸思潮」誌 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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15 |
講談社「群像」 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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16 |
文藝春秋社「文学界」 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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17 |
新潮社「新潮」 |
○ |
○ |
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○ |
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18 |
集英社「スバル」 |
○ |
28号送付 |
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○ |
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19 |
和泉書院 |
○ |
○ |
○ |
○ |
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20 |
朝日新聞社 |
○ |
○ |
○ |
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21 |
毎日新聞社 |
○ |
○ |
○ |
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22 |
読売新聞社 |
○ |
○ |
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23 |
東京新聞社 |
○ |
○ |
○ |
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24 |
産経新聞社 |
○ |
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25 |
文芸同志会通信(ネット) |
○ |
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26 |
「構想」誌(長野・東御市) |
○ |
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27 |
「海」誌(福岡) |
未 |
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28 |
「人物研究」誌(千葉・松戸) |
○ |
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29 |
「風」誌(大堀敏靖・岩木讃三) |
○ |
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30 |
「白雲」誌(横浜) |
○ |
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31 |
「木偶(でく)」誌(詩誌・東京) |
○ |
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32 |
「陸(ろく)誌(茨城) |
○ |
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33 |
「クレーン」誌(前橋) |
○ |
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34 |
「カプリチョ」誌(東京) |
○ |
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35 |
東京大学国文学研究室 |
○ |
32号から送付。既刊号すべて寄贈。 |
摘要 ○印-送付 無印-送付なし
その他、特集内容に応じて、次の文学館などにも寄贈しています。
前橋文学館 田端文士村記念館 鎌倉文学館 中野重治文庫記念丸岡図書館
堀辰雄文学記念館 佐藤春夫記念館 中原中也記念館 松本清張記念館
かごしま近代文学館
既刊号(33〜32号)特別送付先一覧(文芸評論家・研究者)
2014.7.28 新規追加(編集部であげさせていただきました・敬称略)
安藤 宏 井口時男 奥泉 光 勝又 浩 加賀乙彦 加藤典洋 川村 湊
柄谷行人 川西政明 菅野昭正 黒古一夫 小谷野敦 新保祐司 清水良典
すが秀実 鈴木貞美 鈴村和成 関川夏央 関口安義 高澤秀次 たかとう匡子
高橋世織 富岡幸一郎 野口武彦 樋口 覚 平岡敏夫 松本健一(未発送)
その他、追加がありえます。どうぞ、送るべき方を推薦ください。
一般会員(同人)、研究者にも80人程度送付しています(ここでは略)。
(これらを含む「発送先一覧」は、毎度執筆者には同封しています)
2014.7.28 記
本誌「群系」が、東京新聞「大波小波」(コラム)欄に
取り上げられました。 2015.7.24 記
群系ホームページ ZEROのフッター
『群系』 ご案内 2009年8月記
『群系』は、昭和六三年七月に創刊されました。(もともとは読書会が基礎にありました-最下段参照)。以後、年1回発行され、休刊することなく、平成19年には20号を刊行、暮れには「創刊二〇周年」の記念パーティーを行いました(40〜50人参加)。
平成の年号に1を足した数字がその年の号になります(平成7年には第8号刊行)。
平成12年には、「群系ホームページ」(これ:2002年4月21日)を設置。以降ネットなど会員も増え、「特集」を毎号企画、さらに、21号からは夏・秋の年二回の発行となりました。
○
よく 3号雑誌;などと、同人誌の短命を形容する表現がありますが、『群系』も創刊号79ページに始まって、2号97ページ、3号100ページと、100ページ以下だったのですが、危機を乗り越えたひとつは、同人拡大でしょうか。4号133ページ、5号119ページあたりからは、量・質ともの拡大が見られたように思われます。また、幾度か、同人の本が上梓される折、出版会なども開催され、同人の親睦もはかられました。
また、〈特集〉の企画も同人同士を鼓舞して、いくつかの力作が生まれたかのように思います。 〈特集〉は、2号で村上春樹(三篇)を始まりに、5号、中上健次(三篇)、そして大岡昇平は、7号(七篇)、9号(四篇)、10号(四篇)、11号(二篇)、12号(二篇)を組んでます。
10号では、〈創作特集〉(九篇)、ならびに同人他の著書の〈書評特集〉(四篇)を組みました。特に〈創作特集〉は、評論・研究・エッセイがメインであった『群系』では、小説・小品等、九篇もの応募は画期的でした。10号は223ページという厚さになりました。
以下、13号では同人によるハガキアンケート《20世紀の文学》(気になった作品・作家をあげる)、
14号、川端康成特集(九篇)、15号、梶井基次郎特集、16号中野重治と堀辰雄特集、さらに17号でも中野重治と堀辰雄特集(そのU)を特集しました。また17号では、初の企画《芥川賞この十年》と題して、1995年から2004年までの同人による芥川賞受賞作品の1ページ寸評を試みました。 18号の2005年は戦後60年の節目の年に当たりましたので、特集〈戦後六〇年の文学〉を企画しました。取り上げ作家28人、批評と1ページ紹介(*以降)の構成となっています。
19号では、次の三つの特集を編み、7編の創作と合わせて、総ページ256pの、創刊以降最大の厚みとなりました。
T 〈私〉の世界文学
U 戦後作家・作品特集
V 生誕250年 モーツアルト
次号20号は、創刊20周年となるので、記念となる大きな特集を企画、結局,「昭和」をテーマにしたものになり、〈総力特集〉昭和のあゆみ、と題して、二つの項目で原稿募集となりました。
総力特集 昭和のあゆみ
T 昭和作家作品論
U 〈私〉の昭和 エッセイ集
内外から多くの方の投稿をみ、275ページのかつてない厚さの特大号となりました。巻末には、11号から19号までの「既刊号目次」も添付しました(十年前の10号のときも、創刊号から9号までの目次を添えましたので)。
平成19年の11月に20号は発行されましたが、暮れには、「群系創刊二〇周年記念パーティー」を挙行しました(12月9日・東京江戸川区・タワーホール船堀 2F蓬莱の間)。いつも合評会で利用しているところですが(4F和室)、東京駅・新宿駅から30分ほどの駅前ホールで、公共施設としては、おそらく都内でも随一、の立派・至便なところです(下町の自慢?)。
その次、21号の特集は、「太宰治と三島由紀夫」。これは、具体的な作家の名前をあげて特集しようという声があったとき、太宰治の名前がまずあがったのでした。で、この際、もう一人の作家と組み合わせて原稿募集しようとなって(前も、「中野重治と堀辰雄」などあったし)、その際自然に?あがった名前が三島由紀夫なのでした。
実際、原稿募集してみると、応募希望者が多く、結果的に、太宰・三島についてそれぞれ9本ずつ、それに、両者をともに論じた巻頭文と、同人アンケート(太宰・三島の気になる作品三つ)、それに年表を加えて、計21本の原稿からなる特集になりました。その他の自由投稿とあわせ、総ページ数279pの、20号(記念号)を上回る大部のものが出来上がりました(しかし、送料負担が大きく、「黒猫メール便」が、通常の倍、一冊で160円かかるようになりました)。(>_<)
この年(平成20年)、から、今までの年刊から、年二回の刊行になりました。これは、ネットを通じたり、紹介などがあって、同人(会員)が増えたのと、年一回ではペーズが遅すぎる、との理由から踏み切ったのでした。危惧していた原稿が不足、という事態にはならず、またいまのところ、発行の大幅な遅れもなく、一応順調に刊行が続いています。
で、この年のもう一つの号は、本誌ならではの特集、のものとなりました。ちょうど平成20年になっていましたので、ズバリ「平成二〇年間の文学」というタイトル(テーマ)のもとに、平成になってからの、文学作品のありよう、さらに時代状況をさぐってみるというものでした。この特集も、取り上げられた作品数(16)と、さらに平成の時代(文学)状況論(4つ)と、平成文学についてのアンケート、平成文学の年表を付して、所期した以上の結果を上げることが出来ました(244p。メール便80円ですみました)。ただ、ご返事の手紙その他、反応は、やはり前号の「太宰治・三島由紀夫」に及ばないようでした(16人<2人、ということでしょうか)。
そして、今年(2009年)前期号として出した23号の特集は、ズバリっ!「T生誕百年の作家たち」と、「U「私」の好きな詩 鑑賞と論考」です。前者は、特集は何がいいか、といっているうちに、二〜三の同人が期せずして、まず一人が、「今年は太宰治や大岡昇平などの生誕百年なんですよね。この特集はいかがですか」と言ってくれたので、その旨「掲示板」などで提起したところ、ある人は『中央公論』の特集号を送ってき、またある人は北九州市立松本清張記念館の『一九〇九年生れの作家たち』の催しパンフレットを贈ってくれました。ともに、23号の中扉に使わせていただきました。
これから、合評会(8/30)ですが(今日は8/24)、この二つの特集、そしてその他の投稿は、編集にあった人も皆、手ごたえのある感触でしたので、いろいろな感想・意見が出ることと思います。
次号(24号)も、前者の「生誕百年の作家たち」はあらためて違うアングルで、特集をやりたいと思っています。また、後者のも、今度は「「私」の好きな音楽」でというテーマでやりたいと思っています。合評会などで、参集者に提起して、同意があれば、早速募集要項とアピール文を発表したいと思います(このHP.、と付属の「群系掲示板」、そして会員には直接、メール・手紙で送る予定です)。
24号以下は、現在工事中≠ナす。
2009年8月記
創刊(昭和63年)前の読書会について
読書会は、レポーターがそれぞれ自分が選定した本について一時間ほど報告したあと、参加者がいろいろ話し合う形式で進められました。取り上げられた本は,加藤典洋『アメリカの影』、坂口安吾『堕落論』、芥川龍之介『西方の人』、小林秀雄『モオツアルト』、夏目漱石『明暗』、島田雅彦『ドンナ・アンナ』、村上春樹『ノルウェイの森』、ドストエフスキー『地下室の手記』等のほか、エレンベルガー『ユングと分析心理学』、ジョン・ロールズ『正義論』、キルケゴール『現代の批判』、吉本隆明『対幻想』などの、思想・心理学の本もありました。
なかには専門を披露されて難しい本もありましたが、だいたい十人前後集まっていたようで、女子大生がレポーターとなった漱石、『明暗』のときは二十四人が参加されました。
二年ほど続きましたが、そのうち、報告したものは、文章にしようじゃないか、ということで、雑誌創刊の話が出てきました。印刷所の問題などありましたが、同人誌経験の人もいて、とりあえず、横浜刑務所で印刷はお願いすることになりました(8号まで。9号以降は、現行の東京・飯田橋の龍書房(旧・マルコデータ社)。
結局読書会の成果とは別に、雑誌は創刊され、各同人は思い思いのテーマを追って、今日まできたように思います。
また折をみて、古典の講読会など皆で開けたら、と思っています。 群系HP 作成・管理人 永野 悟
* 『群系』誌は、どこの組織の紀要でもなければ、特定の大学の同窓誌でもありません。まったくの同人誌です。同人(この呼称は、特に定義はありません。現在、あるいは過去に投稿された方、会費(年2000円/半期)を収めた方等。会員とも)、は、専門の研究者の方もいますが、いろいろな職業、年齢層の人たちです。外部から入ってこられた方も回を追って増えてきました。
また、『群系』所収の論文は・特集は過去、何度か「読書人」紙や、「図書新聞」紙、『国文学』誌に紹介されています。また単行本等にも、紹介・引用されています。
どうぞ、関心のある方はどなたでも、ご参画ください。
.2009.8.24追加
(文責・永野悟)
以下、工事中です。
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